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HOTリモートレスポンスガイド
OpenStreetMap人道支援チーム (HOT, Humanitarian OpenStreetMap Team) は全世界のコミュニティであり、オープンソースとオープンデータの共有によって人道支援活動と経済発展という目的を達成しようと活動しています。 リモートレスポンスの基本HOTによる災害対応活動は主にリモートから行われます。災害発生後、HOTメンバーは既存の入手可能なデータや、利用可能な衛星画像を探します。関係各所のパートナーに対してODbLと互換のある衛星画像が得られるかコンタクトをとります。衛星写真の入手後、オンラインでのコミュニティが結成され、衛星画像をトレースしてデジタル化し、地図を作成する活動にとりかかります(通常、トレースの目的は、道路や建物、通行不可の道路や洪水の浸水域など、人道支援に有用な地物の抽出です)。この際、現地で対応を行っている組織に対しても、現地のニーズがどのようなものか、コンタクトが試みられます。 発生した災害や危機の規模を勘案した後、HOTは必要なリソースを召集し、さらに新しいリソースが利用可能となった際や対応方針が変更された際に即座に対応できるよう、メンバーやチームを編成します。HOTはOSMコミュニティとの関係を深め、そしてTasking Managerなどのツールを使って災害対応活動を主導してくれる各地の参加者を募っています。例えば、アイボリーコーストやセネガル、フィリピン、コンゴ民主共和国などへのリモート活動がこれまでに行われています。 HOT Tasking ManagerHOT Tasking Managerは特定地域のマッピング活動を小さなタスクに分割し、素早いマッピングを可能にするためのオープンソース・ツールです。どの区域を優先してマッピングするべきかを可視化し、マッピングが完了した区域に対して確認作業が必要であることを示します。Tasking Managerでは、Activations単位でのマッピングタスクが登録され、長期的には人道支援プロジェクトの対応に紐付いています。 HOT Tasking Managerを使うにはOpenStreetMap (OSM) アカウントのユーザ名とパスワードを使ったログインが必要です。より詳しい情報はTasking Manager Tutorialの章を参照ください。 地図編集ツールiD - Mapbox社が作成したブラウザベースのエディタで、非常に使いやすいインターフェースを有しています。一般的に、最初に利用するツールとしては最適だ、と言われています。iDエディタ実践チュートリアルを通して、具体的な使い方を学ぶことも可能です。 JOSM - Javaで作られたアプリケーションで、”ジョーズム/Jaws-um”と読みます。JOSMを使うためにはアプリケーションのダウンロードが必要で、使い方の習得にはそれなりに長い時間がかかります。ただ、セットアップや習得の難易度に見合うだけの、超高速な編集が可能になるツールでもあります。このエディタを使うにはマウスの利用が推奨されます。 アドバイス
その他のリソースこのガイドの内容は、これまでに作成されたチュートリアルやHOTガイドの内容を抜粋し、まとめ直したものです。以下のリンクにはより多くの情報が紹介されています。 チュートリアルLearnOSM リモートマッピングガイド - 最も網羅的な内容を持つガイドのひとつ MapGiveの Learn To Map チュートリアル - 動画チュートリアルになっており、一時停止することで作業を行いながら実際に手を動かしてみることができます HotQuickStartGuide - 経験豊富なHOTリモートレスポンスボランティア、Peter Richardson (@meetar)さんの手による解説 HOTについてHOT Wikiページ - 具体的なHOTの活動内容や最新のニュースが掲載されています HotCapacities - ウェブページよりも詳細な内容でHOTの活動が開設されています
この章はわかりやすかったでしょうか?
分かりづらかったポイントがあれば教えていただけると幸いです
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