次の一歩

Reviewed 2020-05-08

長い道のり、おつかれさまでした! OpenStreetMapで地図を描くにあたって、あなたは既に十分な知識を得ることができました。では、OSMを使うことによって、具体的に何ができるようになるのでしょうか。また、OSMについてさらに多くのことを知るにはどうしたらよいのでしょうか。マッパーたちのコミュニティと繋がり続けるにはどうしたらよいのでしょうか。

LearnOSMの他の章

iDエディタの章の最後で、iDエディタとJOSMの違いについて少し触れたことを覚えているでしょうか。このガイドではJOSMについて詳しく解説したセクションも用意しており、このエディタを利用することで使えるようになる機能について、詳しく説明しています。

また、地図の編集に利用した情報は、これまですべて背景画像から読み取れる情報だけでした。ですが、OSMの編集を行うにあたっては、現地で歩いたり車を運転したりして集められる情報も数多く存在します。モバイルマッピングのセクションでは、GPSベースのデバイスや、マッピング用に作られた印刷物を使って情報を集める手法について解説しています。また、OpenStreetMapに関連したスマートフォンアプリについてもいくつかレビューを行っています。

OpenStreetMapは共同作業であり、みなさんもその輪に加わってくれると嬉しいと思っています。また、その共同作業のなかには、OSM人道支援チーム/Humanitarian OSM Teamの支援のもとで行われている作業が存在しています。例えばネパール震災など度重なる災害に対するHOTへの継続的な支援に関心のあるかたは、ぜひ共同作業のセクションを参照ください。セクションでは比較的小さな地域を対象として、参加者がお互いに衝突せず、一緒に作業を行えるよう開発されたツールの紹介を行っています。また、これらの作業に参加する上でしばしば実施することになる典型的なタスクについても解説を行っています。

追加情報

OpenStreetMapに関する情報はwiki.openstreetmap.orgで参照することができます。このWikiには、OpenSteetMapに関する非常に多くの情報が集まっています。OSMについてより深い知識を得るためには、このWikiページに記載されているOpenStreetMapに関連するプロジェクトの情報、ドキュメント、チュートリアルを読むことが非常に有益となるでしょう。

Wiki

メーリングリスト

あなたの住んでいる地域のメーリングリストに参加することによって、OpenStreetMapのコミュニティとつながりを持ち続けることもできます。メーリングリストには、多くの人達が自身のメールアドレスを登録して参加しています。リストに参加することで、OpenStreetMapに関する質問や回答のメールを、グループに対して送付することができます。

あなたが住んでいる地域のメーリングリストに参加するには、 lists.openstreetmap.org をブラウザで開いてください。

Mailing list

画面をスクロールさせて、あなたの国のリストを探してみましょう。メーリングリストは”Talk-lg”という形式になっており、lgの部分にそれぞれの国の名称が割り当てられています。例えば、インドネシアのリストは”Talk-id”になります。

  • 参加したいリストをクリックしてください。
  • 表示されたページに、以下の情報を入力します。
    • あなたのメールアドレス
    • あなたの名前
    • パスワード
    • パスワードを再入力
  • 入力が終わったら、”Subscribe”をクリックしてください。
  • OpenStreetMapのウェブサイトに登録した時と同じように、入力したメールアドレス宛てにメールが送付されます。メーリングリストから、確認用のメールが届いているはずです。
  • 確認用のリンクURLが記載されていますので、クリックします。
  • 以上で、メーリングリストへの登録は完了です。
  • メーリングリストにメッセージを送付する際には、talk-id@openstreetmap.orgへメールを送ります。idの部分は、あなたが登録したリスト名に読み替えてください。また同様に、リストに参加しているメンバーがメールを送付した際には、あなたのもとにメールが届きます。

OSMの利用例 - MyOSMatic

そうしたプロジェクトのひとつが MyOSMatic です。ブラウザで print.get-map.org を表示することで利用できます。これは、あなたが選択した街の地図を印刷することのできるシンプルなツールになっています。自動的に作成された地図に加え、地図へのグリッド表示と地域内に含まれるものの一覧が生成されます。

MyOSMatic

より詳しいOpenStreetMapデータの使い方は、LearnOSMのOSM-Dataセクションでも解説されています。

まとめ

OpenStreetMapのコミュニティとつながり、より多くの知識を得るにはいくつもの方法が存在しています。私たちは、OpenStreetMap、さらにその関連プロジェクトに対し、これからもあなたが興味を持ち、学び続けていただけることを祈っています。ようこそ、楽しい地図作りの世界へ! Happy Mapping!